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皆川博子さんに文化功労章 [推薦図書]

文化の日を目前にして文化勲章・文化功労者の受章者名・顕彰者名が講評されました。
大半は名前も知らない方たちですが、新聞紙上で紹介されている業績と経歴を見るとすごい方たちばかりです。

文化功労者で一番知名度が高いのは黒柳徹子さんだと思います。そこに書かれている年齢とテレビの姿のギャップが大きくて驚きました。あれだけピンとしてシャンとしている方は稀です。

邦楽界では野坂操壽さんが文化功労者として顕彰されます。初代野坂操壽の名を継がれたのですが、若いころは野坂恵子の名前でアバンギャルドな曲も演奏する方として活躍されていました。

reizanにとって一番懐かしかった文化功労者の名前は皆川博子さんです。といっても知り合いではありません。ミステリー作家さんですが著書は1冊しか読んだことがありません。

「倒立する塔の殺人」(2007年)です。皆川さんが77歳ぐらいの時に出版されたのですが、その内容の複雑さに圧倒されました。大変面白かったのですが読んでいるときの浮遊感がちょっと怖くて他の作品には手を出していません。

「倒立する塔の殺人」の図書館での取り扱いは不思議です。
東京のある区の図書館の蔵書検索をすると次のようになっています。

倒立する塔の2.png
文庫本は一般書で、単行本はYA(=ヤング)向けです。

北関東のある市の図書館では文庫本は一般書なのに、単行本は児童書の扱いになっています。

倒立する塔の3.png

瀬戸内のある市の図書館では児童書になっています。これは単行本のみの蔵書の為と思います。

倒立する塔の.png
実はreizanが住んでいる市の図書館でも単行本が児童書の棚に置かれていたのですが、不適当だということを説明してあげて一般書架に移してもらいました。

何が不適当かというと、この本には同性愛とか性倒錯と殺人とか子どもに読ませるにはまだ早すぎる内容が含まれているからです。理論社の「ミステリーYA!」シリーズは若い世代を対象にしたものですが、Jr.を対象としたものではありません。
図書館関係者って本当に本のことを知らない人が多いような気がします。

皆川さんは80歳を過ぎてからも新作ミステリーを出されているということですから感心してしまいます。
世の中には認知症の方が増えていますが、皆川さん(85歳)のように緻密な作家として活躍される高齢者は希望の星です。

文化勲章には金銭の副賞がありませんが、文化功労者には終身年金(現在年額350万円)が支給されます。(文化功労者のほうがいいじゃんと思われるかもしれませんが、現在は原則として文化功労者の中から文化勲章受章者が選ばれますから全員が終身年金受給者です。)

受賞者・顕彰者の皆さんにはこれからも末長く受給していただきたいものだと思います。

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