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琴柱の変わり種 [三曲]

三曲で使われるコトを琴と書くのは間違いで「箏」と書きます。「箏」は柱(じ)と呼ばれる可動式のフレットで音高が変えられるところが特徴です。
一方、各絃の長さを違えることで必要な音高を揃えるハープのような竪琴タイプのものや一絃琴・大正琴のように絃を押さえる位置を変えることで音の高さが変えられる楽器を「琴」といいます。

なんでも琴と書いてしまうのは、その意味も考えずに漢字の使用制限が行われたことの弊害です。
「琴」は常用漢字として認められていますが、「箏」は当用漢字・常用漢字から外れています。

ただし、箏に使う柱のことは何故か「琴柱」(ことじ)と書かれますし、箏を置く台は「琴台」(きんだい)です。

一般的な琴柱は次のようなものです。

柱.jpg

右奥のものが基本形で箏の13本の絃のうち12本には原則としてこれが使われます。そして箏の絃の一番手前、「巾」の絃には左側の「巾柱」を使います。脚もとの窪みを箏の縁にかけて柱が外れるのを防ぎます。

また、現代曲などで普通の柱では下がりきらないような低音を要求されるときには右手前の小柱(こじ)を使います。

そこまでは常識として知っていたのですが、「飛躍」という曲の下合わせに行ったときに一絃が胴に擦れてしまうので絃方の先生が「ひばり柱を使いましょう。」と仰いました。はじめて耳にする言葉です。

1511110006.JPG

一番向こうが「ひばり柱」です。

頂上と四つの糸通に掛けることができて、四つの糸通のいずれを使っても倒れません。

「ひばり柱」のセールスポイントは
  • 一の絃からはずれない
  • 逆柱にならない
  • 雑音が出ない
  • 倒れない
だそうです。

ひばり柱を調べていたらほかにも変わり種がありました。

変わり種の柱.png

「アイアイ柱」は、正しい音高にする際に二つの柱が干渉してしまう場合に使うもので、それぞれの脚に切り欠きがあって、その部分で噛み合うようになっています。アイアイというと大きな丸い目の猿の仲間を連想してしまいますが、漢字で書くと相々でしょうか。


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