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百人一首が合唱曲に [音楽鑑賞]

荒川区町屋のムーブ町屋で安藤寛子(あんひろ)さん作曲の「智恵子の手紙」聴いた翌日も、あんひろさんの曲を聴きに東京の築地まで出かけました。混声合唱団LOCUS(ロクス)さんの第20回定期演奏会です。

築地といえば築地市場の移転問題でなにかとかまびすしい地ですが、件の市場は休業日でシャッターが下りていました。
演奏会の会場は浜離宮朝日ホールです。朝日新聞社の社屋内を通り抜けたところに入口がありました。

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《開演20分前》


プログラムは3部に分かれていて、第1部の5曲目にあんひろさん作曲の「黒いゴムマリの歌」がありました。


演奏会2_0002.png

演奏会2_0001.png

 

「黒いゴムマリの歌」は途中のスキャットの部分で男声が外れると目立つのですが、ロクスさんの演奏はほぼ完ぺきに近いのではと思うぐらい聴きやすかったです。

この演奏会の目玉はフィンランドの作曲家に委嘱した作品の初演でした。曲名は「First Ten Waka」といいます。小倉百人一首から歌番号の1番から10番までの和歌をテキストに作曲された混声合唱曲です。(下記は百人一首の歌番号順)

  1. あきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ 天智天皇
  2. はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま 持統天皇
  3. あしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ 柿本人麻呂
  4. たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ 山部赤人
  5. おくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき 猿丸太夫
  6. かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける 中納言家持
  7. あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも 阿倍仲麻呂
  8. わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり 喜撰法師
  9. はなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに 小野小町
  10. これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき 蝉丸
三曲の世界では和歌をテキストにした曲が普通にありますが、合唱ではどう料理するのだろうと興味津々でした。

外国の方の作曲にもかかわらず、日本語の文節が守られていたので全く違和感はありませんでした。
(例えば1番の和歌を、「あきのた のかり ほのいほの」と文節を変えるような変な日本語はありませんでした。)

一つひとつの曲はハーモニーも美しくて素敵だったのですが、組曲のように終盤に向かって盛り上がっていく展開はなく、一つ一つがたんたんとこなされている感じででした。和歌それ自体が一首ずつで完結しているから仕方のないことかもしれません。

三曲の場合は、前唄と後唄の中に和歌を取り入れ、途中の「手事」の部分は完全な器楽演奏で演奏技術を見せる難しい手を多用して盛り上げていますが、ア カペラ・コーラスだとそうもいかないですね。

 



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