SSブログ
ブロングランキング参加中
ブログ村テーマ ライフスタイルブログ
ブログ村テーマ 和楽器の友集まれ!
ブログ村テーマ 旬の食材で作る料理&レシピ・食べ物

スポンサードリンク

 

管頭の角度 [尺八改造]

尺八という楽器は真竹を切って、歌口を斜めに削り、5つの指孔を開けているだけの見た目単純な楽器ですが、単純であるがゆえに薄紙1枚以下の加工の差でも鳴り方に大きく影響します。

顎当たりをヤスリで1回擦っただけでも鳴り方が変わることがあります。それで良い音になるのだったら誰でもやりますが、それだけで情けない音に激変することもありますから素人が扱うべきではないと言われています。

逆に、もともと削りすぎという場合もあります。このケースかどうかは顎当たりの上部にマスキングテープを1枚ずつ貼り足して確認することができます。

そして貼り足した方が良い音になる場合は、その厚さ分だけゼリータイプの瞬間管接着剤と柘植の粉で厚みをつけてやれば良いのです。これができると削りすぎた場合も修復可能となりますからやってはいけないと言われていることをやってみたくなります。

そうやって自分の尺八を扱ってきたのですが、最近、疑問に思うことが出てきました。
顎当たりを扱っても歌口までは手を付けません。それらに挟まれた管頭部の角度が変わってしまいます。
疑問は、その角度にベスト角度というものがあるかどうかです。

良く鳴ると評判の製管師が作った何本かの尺八の管頭部の角度を測定したら110°でした。
reizanの尺八も良く鳴るように修正してきたから110°ぐらいになっているだろうと思っていたのですが、実際に測ってみたら101°でした。

P_20190930_114710.jpg
歌口と顎当たりに挟まれた管頭部の角度は尺八の鳴りに関係するのか、法則性があるのか、と考えたら気になりだしました。

これは調べるしかありません。
知り合いの方たちの尺八を測定させてもらってデータを集めたら、関係あるのかないのかわかりそうです。

しかし他人の尺八に金属の測定具を当てることはできません。
そこで厚紙を加工して分度器を作ってみました。

最初に作ったのは110°です。2本の尺八に当ててみましたがどちらもぴたっといきません。

P_20190930_101640.jpg P_20190930_101419.jpg
右の方も歌口側にすき間ができています。このすき間は2°ぐらいありそうです。

1°刻みで測定器を準備しておいたら便利そうだと気づきましたが、手頃な厚紙が少ししかなかったので、3°違いで4種類を準備しました。(紙が厚いのでハサミを使わずにカッターで切りとりました。)

P_20190930_170651.jpg
先ずはこれで試してみて、手頃な紙が見つかったら1°刻みで作り直そうと思います。


共通テーマ:趣味・カルチャー
スポンサードリンク

ブログランキングに参加しています。
更新の励みになりますので応援よろしくお願いします。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。