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三方一両損 [知識・情報]

大岡政談に「三方一両損」という話があります。

ある人が三両が入った財布を拾いました。中に入っていた書付で落とし主はすぐにわかって返そうとしたのですが、落とし主は頑として受け取りません。拾った人はなんとしてでも落とし主に返すと譲りません。
ついに名奉行として名高い大岡越前が裁くことになりました。双方の言い分を聞いた越前は、そこに自分の一両を加えて四両とし、二人に二両ずつを分け与えました。

納得しない二人に越前がこう説明しました。
三両を落とした人は二両しか返ってこず一両損。拾った人は三両を拾ったのに二両しか受取れず一両損。そして越前も自分が出した一両が戻ってこず一両損。

三人がそろって一両損だといって納得させたという話です。
う~ん。reizanだったら納得しません。このロジックにはまやかしがありそうです。
ふたりは元々損をしていないのに損だと言われ、越前は当事者ではないのに一両損をしているような気がします。

reizanだったら、
・二人に一両半ずつを分け与える
・二人の意向を訊き福祉事業に寄付する
・没収して国庫に入れる
・没収して自分の懐に入れる(冗談です。)
というような案を考えます。だからいつもつまらない男だと言われるのかもしれません。

ところで、「密教の生き方」(春秋社、中村公昭著)を読んでいたら、「扶桑の国の物語」(ネット検索や国会図書館でも原典は見つかりませんでした。)の中の話として、似たような話が載っていました。

扶桑の国の大王が死期を悟って、三人の息子に遺言をしました。
私が死んだあと、ここにあるモノを長男には2分の1、二男には3分の1、三男には9分の1分け与える。
死後に蓋を開けると、一つで国が買えるほど見事な玉が17個出てきました。遺言により仲良く分けようとするがうまきいきません。そこである仙人に相談したら、彼は自分の首にかけている玉をひとつ加えて18個にしました。

そうすると長男に9個、二男に6個、三男に2個を分けたら合計17個になりました。余った1個は仙人のもとに返して目出度しめでたしと言う話です。

この話は有名らしく中東の方に行くと、玉がラクダに変っています。
17頭のラクダを所有していた老人が亡くなるときに、長男には2分の1、二男には3分の1、三男には9分の1分け与えると遺言しました。あとの展開は誰かがラクダ1頭を加えて解決というストーリーです。
こちらの方が「ただし、そのモノを割ったり削ったりしてはいけない。」という説明がいらないので話がスマートです。

でも、ムード歌謡漫談のタブレット純さんがこの話を聞いたら、次のように言うかもしれません。

そんなことより気になるの~、三男さん。あなたの取り分が極端に少ないのはなぜでしょう。この問題に答えがあるとしたなら~、父親に甘えてもっとおねだりしておくべきだったかと、思います。


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