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人間にとって善とは [推薦図書]
トロリー問題の本(「太った男を殺しますか?」)を読んで、フィリッパ・フットという女性がトロリー問題(5人を助けるために1人の人を犠牲にするのは許されるか)という悩ましい課題を提起したことを知りました。
「太った男を殺しますか?」ではフィリッパ・フット以後の学者の説もたくさん紹介されており、さらに著者のアレンジも含まれていることが伺われましたのでフィリッパ・フットの原典をあたってみたいと思いました。
「太った男を殺しますか?」ではフィリッパ・フット以後の学者の説もたくさん紹介されており、さらに著者のアレンジも含まれていることが伺われましたのでフィリッパ・フットの原典をあたってみたいと思いました。
Amazonで検索したらフィリッパ・フット原作の翻訳本は1冊しかありませんでした。
「人間にとって善とはなにか 徳倫理学入門」という気恥ずかしくなるようなすごいタイトルです。県立図書館に蔵書がありましたので借りて読むことにしました。
「人間にとって善とはなにか 徳倫理学入門」という気恥ずかしくなるようなすごいタイトルです。県立図書館に蔵書がありましたので借りて読むことにしました。
ざっと眺めてみましたが「トロリー問題」に触れている箇所は見当たりませんでした。
小旅行をしますのでこれを旅の伴にしてゆっくり勉強しようと思います。
ところで、低俗な興味ですがフィリッパ・フットはとってもお嬢様でした。
家系がすごいです。父親はイギリスの鉄鋼会社の経営者で、父方の祖父はナイトの称号を持つ上級弁護士です。
小旅行をしますのでこれを旅の伴にしてゆっくり勉強しようと思います。
ところで、低俗な興味ですがフィリッパ・フットはとってもお嬢様でした。
家系がすごいです。父親はイギリスの鉄鋼会社の経営者で、父方の祖父はナイトの称号を持つ上級弁護士です。
そして母方の祖父はなんと第22代と第24代(大恐慌の頃)のアメリカ合衆国大統領を務めたクリーブランドというのですから、出自のすごさに驚きます。
Dlifeを録画した「メンタリスト シーズン1#1」というサスペンスを観ていたら、番組のなかにトロリー問題が出てきました。
脳のコントロールの研究している大学で殺人事件が起き、その研究所の研究風景が描写されたときです。
Dlifeを録画した「メンタリスト シーズン1#1」というサスペンスを観ていたら、番組のなかにトロリー問題が出てきました。
脳のコントロールの研究している大学で殺人事件が起き、その研究所の研究風景が描写されたときです。
手前の人が機器を操作していて、被験者は右奥のサングラスをかけた人です。男性の声で質問があって被験者が答えます。
問.「救命ボートに乗っています。60歳の男をボートから落とせば10人の子供を救えます。男を落としますか?」
被験者.「いいえ」
問.「救命ボートに乗っています。60歳の男をボートに乗せなければ10人の子供を救えます。男を乗せませんか?」
被験者.「はい」
どちらの問いも「YES」であれば60歳の男が命を失いますが、この問いに対する回答は一般的に番組の中の被験者と同じになる傾向があるそうです。
問題の本質は60歳の男と10人の子供のどちらを助けますかということです。なのになぜ被験者は二つの問に違う回答をするのでしょうか。
それは前者の落とす「という行動が積極的なのに対して、後者は消極的です。誰でも責任逃れをしたいものだと思えば当たり前の結果といえるかもしれません。
問.「救命ボートに乗っています。60歳の男をボートから落とせば10人の子供を救えます。男を落としますか?」
被験者.「いいえ」
問.「救命ボートに乗っています。60歳の男をボートに乗せなければ10人の子供を救えます。男を乗せませんか?」
被験者.「はい」
どちらの問いも「YES」であれば60歳の男が命を失いますが、この問いに対する回答は一般的に番組の中の被験者と同じになる傾向があるそうです。
問題の本質は60歳の男と10人の子供のどちらを助けますかということです。なのになぜ被験者は二つの問に違う回答をするのでしょうか。
それは前者の落とす「という行動が積極的なのに対して、後者は消極的です。誰でも責任逃れをしたいものだと思えば当たり前の結果といえるかもしれません。
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