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尺八とフルートの倍音の違い [音楽理論]

昔聞いた話ですが、父親が尺八の師範をしている友達が音楽の時間にレコードを聴かされて、演奏している楽器の名前答えなさいというのがあったそうです。

彼はいつも家で聴きなれている音だと思って「尺八」と答えましたが正解はフルートでした。

確かに音色が似ています。雑音の少ない尺八吹きの人の音はまるでフルートのようです。

でも、長年尺八を吹いていると尺八とフルートの微妙な音色の違いが分かるようになってきました。
それは体験を通じて身に着けたことですが、放送大学の番組を見ていたら科学的にその違いを説明してくれていました。
倍音が違うのだそうです。ある音を出したときその音高を決めているのが基音ですが、実際には基音以外にもその整数倍の音が幾層にも鳴っていてそれが倍音だそうです。(倍音の数は楽器の種類や演奏者の技量によって決まるようです。)

2019-05-19 (1).png 2019-05-19.png
《放送大学の番組より》
Y軸が音量(音の大きさ)、X軸が音の高さを表しています。X軸の20のところが20kHzで一応人間の可聴域の上限といわれているところですが、実際にはそれより高い部分も感じ取っていてその微妙な差を音色の差として感じるようです。

フルートのほうは急峻な崖のようになっていますが、尺八のほうはそれに比べるとなだらかな傾斜になっています。

高いところの倍音が出ていても基音に比べて音量が小さすぎると聴き取れません。その点、尺八は倍音までよく聞こえているということです。

日本の若者には目を向けられず、今や海外の人たちに支持されてお株を奪われようとしている尺八ですが、倍音の豊かさや指孔の数が少ないが故の自由度の高さが受けているようです。

いずれ、尺八も相撲のように外国人に席巻されてしまうのでしょうか。

若いうちに稽古を始めれば高齢になってから趣味のない寂しい余生を送らずに済むのですが、若い人には今現在の楽しみのほうが大切なのかもしれません。


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